> DE-SCHOOLに来る前はどのように過ごしていた?
特に何もしていなかったですね。自分はあまり覚えていないんですけど、お母さんには「小学校に行っていなかった時は病んでいたよね」とは言われました。
> なるほど。学校には通っていたのかな?
僕は小学校は5年生くらいから行っていなくて、学校行かないとなぁ...とは思っていました。小学校を卒業してから、やっぱり中学校には行こう!と思ったんですけど、1日目にして「あ、やっぱり教室登校は無理だ」と思ってから教室には行きませんでした。その後は授業には出ていないけど、授業のプリントだけをもらって相談室に登校していました。けど、相談室に登校をしても先生とも特に話すこともないし、楽しくなかったので、数ヶ月でいかなくなってしまいました。
> DE-SCHOOLに体験入学したときの感想はどうだった?
一言でいうと「楽」でした。だらけるっていう意味合いでの「楽」ではなく、興味があることや好きなことを自由にできそうという意味合いでの「楽」です。
遊びの要素もあり、勉めて強いられるようなこともなく、行ってみたら面白そうだったという感じです。
> DE-SCHOOLに来てから、やりたいことやれている?
そうですね。端的にいうと充実感を感じられるようになりました。僕は「学校に行っていないのはおかしい」とまで思っていました。
僕は行動力がない方なので、 学校に行かないのであれば自分から何かをしようということもありませんでした。そして、何もしていない自分に対して罪悪感を抱いていました。
DE-SCHOOLでは、サポーターと一緒にやりたいことを考えて、動き始めることのサポートをしてもらえました。
たとえば、僕は『もやしもん』という漫画がとても好きなんです。そこから、コンブチャという発酵食品を実際に購入してサポーターの先生と色々考察をしました。コンブチャは紅茶に酵母菌と砂糖を加えて発酵させる健康食品なんですが、一緒に文字通り「育てて」みたり、どういう要因でコンブチャが育ち、味が変わるのの仮説を立ててみたりしましたね。
> 最初は甘いんだけど、段々酸っぱくなっていくんだよね。酵母菌が砂糖を分解した時に出るアルコールを、酢酸菌が乳酸とセルロースゲルに変換してしまうやつだね。
そうですね。
> DE-SCHOOLで他にやってきた取り組みって何がある?
昔から科学雑誌のNewtonをぱらぱら読んでいて、原子や素粒子などに興味を持っていました。原子や素粒子は目に見えないけど実際に存在しています。そんな原子や素粒子に対して、「なぜそのようになっているのか」というロマンにも似た疑問を感じていまして...。将来大学で学びたいことを見つけたいという気持ちもあったので、サポーターの方と一緒に高校物理や大学物理の教科書を読んだり、数学の微分について数学の一次関数の傾きから考えたりしました。
(数学の微分で使った説明の一部を抜粋)
あとは、高校物理の教科書には「トランジスタ」という電子回路の項目が載っているんですが、これをサポーターの方と一緒にMinecraftのレッドストーン回路を用いてNPN型トランジスタを再現してみたりしました。
サポーター 註) 教科書での学びに留まらないで、興味のあることをベースに学びを提供しています。
> 最後に、DE-SCHOOLにオススメな子はどんな子かな?
どんな子でもいいんじゃないかなぁと思います。
DE−SCHOOLに来ている子と気が合えばより良いかと思います。